そろばんとプログラミング | たかなし珠算教室
2020/12/11
そろばんとプログラミング
当教室のブログをご覧いただきましてありがとうございます。
本日の内容は『そろばんとプログラミング』です。
このたび学習指導要領が改訂され、小学校で『プログラミング』的な考え方(プログラミング的思考)を各教科の中で適宜指導していくことが求められるようになりました。この『プログラミング』。プログラミング言語を用いた本格的なプログラミングが学校で指導され始めると勘違いされている方もいるかもしれませんが、これはあくまでも、プログラミング的な思考をして、物事を論理的に処理していく能力を身に付けさせましょうというものです。
では『プログラミング的思考』とは何でしょうか?
プログラミングの世界では、ものごとをランダムではなく順序よく処理していく『順接』、同じ処理を繰り返して行う『反復』、そして条件によって処理を分ける『分岐』の3つの構造のみで記述できるといった『構造化プログラミング』いう考えがあります。この『順接』『反復』『分岐』の3つだけを用いて、世の中の様々な事象を論理的に処理する能力を子どもたちに身に付けさせましょうというわけです。
さて、このプログラミング的思考とまさに合致しているのが『そろばん』の操作です。
例えば、『3+○+●』というたし算で説明しましょう。
はじめに、順序よく(順接)そろばんに『3』を置きます。
次(順接)に『+○』です。ここでは『○』の数に応じた『分岐』が発生します。(分岐1)○が1,5,6の場合は一の位にそのままたせます。(分岐2)○が2,3,4の場合は5をたして、たしすぎた分を引きます。(分岐3)○が7,8,9の場合は10をたして、たしすぎた分を引きます(実際の操作はこの逆)。
次(順接)に『+●』です。ここでも『●』の数に応じた『分岐』が発生します。『3+○』のときと同様の操作を繰り返します(反復)。
どうでしょうか?説明がうまくないかもしれませんが、プログラミング的思考が全て含まれていますよね。
『そろばん』の操作は、まさに『プログラミング的思考』と合致しています。『そろばん』による計算は、順番(順接)どおりに処理し、条件(分岐)によって珠の動かし方が変わり、それを繰り返し(反復)行う、論理的な処理そのものです。
このように『そろばん』は『プログラミング』的思考も同時に学ぶことができる最強の習い事です。ぜひお気軽に体験教室にお申し込みをくださればと思います。